逃げも隠れも ミゾカクシ
(2022/9/30 青森市内)
溝隠(みぞかくし)
キキョウ科ミゾカクシ属/多年草
“溝“を覆い“隠す“ほど生い茂るところから『溝隠(みぞかくし)』。
又の名を、田圃の“畦道(あぜみち)“に“筵(むしろ)“を敷いたように生い茂るところから『畔筵(あぜむしろ)』。
早朝、秋の稲刈りが終わった近所の田んぼの畦道で、朝露に濡れているこの花を見つけた。訳ありで数年来、探していたのだが、意外に足元に生息していたとは。
名前程、生い茂ってはいなかったのだけど、住宅街の中に残る田圃で、畦道の草刈りがしっかりと行き届いていたからかも知れない。
花期は6月の初夏から10月の秋までと長い。
日本に古くから生息する在来種でも、短期間の季節限定ではなく長期間に渡り咲いている花が、特に里や町には多く見られる。例えばカタバミやノゲシ等がそう。それぞれの株で咲くタイミングが夏だったり秋だったりと違っても、長い期間に渡り花咲く姿を見られる。
小さなピンク色の花が可憐だが、花の形は翼を広げた鳥のようで特徴的。秋の湿原に咲く濃紺色のサワギキョウに似ているが、同じミゾカクシ属の仲間。
花言葉:思わせぶり/意表をつく人
0コメント