よるべない サワギキョウ
(2020/8/23 青森市・田代平湿原)
(2020/8/21 青森市・田代平湿原)
上から見た図
(2022/8/21 青森市・田代平湿原)
沢桔梗(さわぎきょう)
キチョウ科ミゾカクシ属/多年草
水の清らかな水辺(沢)に咲く桔梗で『沢桔梗(さわぎきょう)』。
まだまだ暑気の残る初秋、八甲田山の東側の標高560mの高原に広がる田代平湿原で濃い紫色の花を咲かせていた。
桔梗という名がついてはいるが花の形は独特で、上部の真ん中に1本頭の白い鳥の首のような形をした葯(雄蕊)をもたげて、その両脇に腕(羽根)を広げるように少し細長い花弁を伸ばし、下部の3枚の花弁は暖簾のように揃えて広げている。羽ばたく鳥や蝶のようにも見えなくなくもない。
この花の形は同じキキョウ科のミゾカクシ属の花に見られる特徴。
ミゾカクシは「溝隠し」と書き、田んぼの畦道に水路を覆い隠すぐらいに繁殖する白〜薄紫色の小さな花で、貰い物の参考写真と比べて見てみると全体的な花の形が似ている。
雪が解けて夏になったらミゾカクシを探しに行こう(ここら辺の田圃の畦道でも見つかるかな?)
「よるべ」(作詞:折坂悠太)より
やがて雨に絆されて
賢そうな咳を一つして
浮草から沢桔梗
巻き上がる泥の下で
あゝ寄る方ない 在りし日の君
石に別れた水の間に
花言葉:高貴/悪意/特異な才能
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