青の季節 アオノツガザクラ

(2022/7/30 鳥海山)
(2022/7/26 北八甲田連峰)

青の栂桜(あおのつがざくら)

ツツジ科ツガノザクラ属/常緑小低木

花の色が薄緑=青味ががっている栂桜(つがざくら)であるところから『青の栂桜(あおのつがざくら)』。
ツガノザクラの名は、その針葉樹のような葉が“栂(つが)”の木に似ているところに由来するのだが、詳細は”エゾノツガザクラ(蝦夷栂桜)“の項に記載。
エゾノツガザクラとも姿がよく似ていて、花色だけがこちらは乳白色〜薄緑(青)で、エゾはピンクと対照的。
花の色が葉っぱのような緑色というのが面白く、アオノツガザクラがモリッと群生しているところは当然、モリッと薄緑になっている。

花期は7〜8月にかけて。
八甲田や岩木山で見られる、地を這うようなツツジ科の小低木を、花が咲く順番に並べると、6月の雪解け最初にミネズオウ(峰蘇芳)とコメバツガザクラ(米葉栂桜)が一緒に咲き、次にアカモノ(赤物)、そしてコケモモ(苔桃)が咲き、ようやく7月後半からシラタマノキ(白玉の木)・アオノツガザクラ(青の栂桜)・エゾノツガザクラ(蝦夷の栂桜)が咲く。という感じになるかな。
果実もこの順番に実るが、人が食べても美味しいのは、アカモノ・シラタマノキ、そして山の果実の女王コケモモとなる。
※国立公園内の自然の植物の果実は食べてはいけません(多分)。

花言葉:内気/憶病
その独特な花色からつけられたものだろう。

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