高原の牧場の レンゲツツジ
(2022/6/5 青森市田代平)
(2022/6/10 青森市・田代平湿原)
蓮華躑躅(れんげつつじ)
ツツジ科ツツジ属/落葉低木
枝先一ヶ所ずつに、たくさんの花芽が出来て、そこに蕾が上斜め向きに同心円上にぐるりと取り囲んでつく様を、"蓮華"=ハス(蓮)の花に見立てたもの。或いは、仏像が座っている"蓮華座"と呼ばれる、ハスの花をあしらった台座に見立てたもの。と考えられている。
決して、蕾一つ一つの形が中華料理のスープを食べる際に使うレンゲに似ているから、ではない。と、思う。
特に、湿原や水辺で咲いている様子はハスの花を思い起こさせる。
と言うわけで、『蓮華躑躅(れんげつつじ)』。
蓮華(座)のような蕾
(2022/6/10 青森市・田代平湿原)
元々の生息地は陽当たりの良い高原や湿原だが、開拓され牧場になったところで群生が見られる。
その理由は、レンゲツツジの花や葉には、家畜の馬や牛にとっての毒(痙攣毒)が含まれているので(人間にも有毒なので注意)、牧草になる周りの草や木の葉だけが家畜に食べられて、レンゲツツジが残ったから。
その為に、"ウマツツジ(馬躑躅)"や"ベコツツジ(牛コ躑躅)"といった別名でも呼ばれる。
『躑躅』という漢字表記は、ツツジの前で止まって足踏み足摺りをして動かない様を表すが(紫八潮躑躅の項を参照)、元々は「羊躑躅」と書いたと言う。
この羊さん、どうやらレンゲツツジの花や草を食べてしまい、毒にやられて痺れて動けなくなったらしい。
ツツジの中では最も大きな花をつける種類で、花期の初夏にオレンジ色の大きな花をたくさん咲かせている様は中々に見事なもの。
花言葉:情熱/堅実
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