かたかたかた カタクリ
(2021/5/4 青森市・東岳)
(2022/4/17 青森市・浅虫)
片栗(かたくり)
ユリ科カタクリ属/多年草
名前の由来は
傾いた籠状の花のように見えることから"カタカゴ(堅香子)"→略して"カタコ"→ユリ(百合)の花に似ていることから"カタコユリ"→さらに略して"カタクリ"となった、音が先説。
葉の形が栗の子葉に似ていることから『片栗(かたくり)』となった、字が先説。
等の説がある。
万葉集より
もののふの八十娘子(やそおとめ)らが
汲み乱(まが)ふ
寺井の上の堅香子(かたかご)の花
ー 大伴家持
意味:大勢の少女たちが入り乱れて水を汲んでいる寺の湧水のほとりに咲く、かたくりの花の可憐なことよ
春の低山帯の山肌に、他の草が生えてくる前に小〜大群を形成して咲き、咲き終えたらさっさと枯れて地表から消えるスプリング・エフェメラルの代表的な花。
種を残す株は、ピロっと一本の茎の先端にたくさんの種が入った果実をつけ、やがて重みで垂れて種が撒かれる。
種から芽吹き、花が咲くまで8〜9年と、身体の小さい割に大変、長い年月をかけて成長する。
花の後、種の入った実をつけたカタクリ
(2022/5/29 青森市浅虫)
カタクリの根から取れた澱粉で、かつては片栗粉を作っていたが、今は大量生産に向くジャガイモ等に原材料が置き換わって名前だけが残った。葛粉のクズと同じ。
花の色は赤紫色だが、10万分の1程の確率で白い花が咲くこともある。
花言葉:初恋/寂しさに耐える
白いカタクリの花言葉:気紛れ/私は特別/本当の姿を見て
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