おばQ オオバセンキュウ

(2020/9/13 青森市・梵珠山麓)

大葉川芎(おおばせんきゅう)

セリ科シシウド属/多年草

中国の生薬について書かれた古典「神農本草経」等に、元々は「芎藭(きゅうきゅう)」という名前で記載されている。四川省産のものが良品とされ、「四川芎藭」略して「川芎(せんきゅう)」と呼ぶようになった。「芎」も「藭」も葉柄が弓状に曲がった様を表す。
オオバセンキュウ自体は中国大陸原産の帰化植物というわけではなく、もっと前から日本列島に自生していた人の背丈くらいになる大型のセリ、シシウドの仲間(セリ科シシウド属)。
サイズや姿形や薬となる根等は川芎にそれ程そっくりという訳でもない(確かにセリの仲間ではあるが)ようだが、日本ではその代用品として利用されてきたところから川芎の名前で呼ばれるようになった。
その中でも葉っぱが同属のシラネセンキュウ(白根川芎)に比べると大きいので、『大葉川芎(おおばせんきゅう)』。

花の名前の由来だけで結構な字数を使ってしまったが、そのまんま簡単な草本の説明になっているから良しとしよう。

花期は7〜9月で夏から秋にかけて。
オオハナウド(大花独活)ともサイズ感や咲く場所も似ているが、あちらは春から咲き始める他、花序の外側の花に特徴がある等の違いがある。
セリ科の植物は見た目が似ているので、違いをよく比べてみないと間違えやすい。
お化けのアニメキャラとは何の関係ない。

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