神の恵み オオハナウド
(2023/6/11,18 青森市・東岳)
大花独活(おおはなうど)
セリ科ハナウド属/多年草
”独活(うど)”と呼ばれる植物には大きく二系統ある。
一つは、長く茎を伸ばし大きく成長するものの、薪に出来るような木ではなく、実を食べられたりするわけでもないので(春の若芽は山菜として食されるが)、人にとって利用価値が低いところから「独活(うど)の大木」と呼ばれたりするウコギ科タラノキ属の植物。
もう一つは、食用のニンジンの仲間の大型のセリ科の植物で、白い(あるいは黄色等)花火のような放射状に小さな花がたくさん広がった花房をつける、”花独活(はなうど)”や”猪独活(ししうど)”と名づけられるグループ。これは、先に挙げたウド(独活)に花が似ているために、そう呼ばれるようになったようだ。
人の背丈かそれ以上に大きくなり、たくさんの小花のついた綺麗な白いドーム型の花房をつける”独活(うど)”なので『大花独活(おおはなうど)』と呼ばれるこれは、セリ科のグループの独活(うど)。
花期は5〜8月頃まで。大型のセリ科の花の中では時期的に一番早く、春先から咲いている。
林の中や高山の湿った場所などを好み、群落を掲載することもある。北海道では海岸線にも生えていたりと高度の範囲は広い。
背丈は先述したとおり1.5〜2m程まで成長する。葉は大きな楓型で、花茎の下のあたりから生えて3出葉に枝分かれし、陽があたるように上向きに広げる。
花に特徴があり、一つ一つの花房の外側をとり囲む小花の花弁が長く大きくなる。
春の山菜として若葉や芽は食され、北海道アイヌでは神の野草とされていたり、他にもカムチャッカでは甘味料として、ロシアでは酒の材料等に用いられるという。
花言葉:純愛/忘れてしまった思い出
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