不思議タコ&ヒゲ クサボタン

(2022/9/11 青森市・東岳)
(2023/7/23 岩手山)

草牡丹(くさぼたん)

キンポウゲ科センニンソウ属/半低木

葉が牡丹の葉に似ているところから『草牡丹(くさぼたん)』と名付けられた。

…とあるが、この名付けには正直なところ、疑義ありあり。
確かに、大きく三股に切れ込む葉がつく共通点があるとは言え、園芸品種の牡丹の葉は整った形で表面も滑々しているのに対して、草牡丹の葉は、全体的に烈が入り剛々とした野趣溢れるもの。
そして、牡丹と言えばやはり特徴的なのは、その大きくゴージャスな花。それに対して草牡丹の花は、牡丹のそれとはまるで違った小さな花を咲かせる。
さらに、草牡丹は草本ではなく、樹木(根本の部分が木質化している半低木)、なのに…
どこでどうしてこの名前がつけられて定着したのかはよくわからないが、少なくない植物好きから疑問の声が上がっているような、いないような…知らんけど。

花期は7〜9月で、下向きの釣鐘型の小花 で、細長い4枚の萼片がくるくると反り返った、一見、タコちゃんウインナーを想わせるユニークな形をしている。
花の色は白〜青紫。
日本固有種で山地〜亜高山帯の比較的地面の栄養が少ない荒れた開けたところに生えているようだ。

しかし、キンポウゲ科センニンソウ属のセンニンソウは蔓植物で、花は全く似ていない。
共通点があるとすれば、花の後にヒゲ?が伸びてくるところ。
このヒゲ姿も又ユニークで、どことなくチングルマやオキナソウに似たボサボサ頭になると言う。
なんとも不思議な形に変化していく植物だ。

花言葉:思慕/感謝

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