鳴かぬけど ヤマジノホトトギス

(2023/9/3 青森市浅虫)

山路の杜鵑草(やまじのほととぎす)

ユリ科ホトトギス属/多年草

鳥のホトトギス(杜鵑)の胸の斑点模様に、この花弁の斑点模様が似ているところから、花の名前もそのまま"ホトトギス"に。
漢字表記では植物と分かるように、お尻に"草"をつけて「杜鵑草」又は「時鳥草」等。
山地に生育し、山路沿いで咲いていることが多い品種なので、『山路の杜鵑草(やまじのほととぎす)』。
花期は秋で8月後半から9月迄。
日本固有種で、北海道西南部から本州・四国・九州に分布する。山野の林の中に生えている。

茎は直立するか斜面であれば地面に横たわるように伸びて、高さ(長さ)は30〜60cm程になる。楕円形の葉が互生する。
茎葉の感じはナルコユリ等に似ている。
ホトトギスでなんと言っても特徴的なのは、その花の形で、言葉では書き表しにくい。6枚の花弁、真ん中から太い黄緑色の花柱がニョキっと突き出し、その先で蕊が分かれる。
偶々、小さな蝶が吸蜜していたのを観察出来たが、どうやら花柱の脇の根本の花弁の紫色の濃いところに蜜があり、そこに溜まっている蜜を吸おうと蝶が頭を突っ込むと翅に花粉がつく仕掛けらしい。
(2023/9/3 青森市浅虫)

花弁の色は白地に赤紫色の斑点が入るが、ホトトギスよりも斑点は少なめで白っぽい。
この派手な模様も、お気に入りの羽虫を誘き寄せる為なのだろう。

花言葉(ホトトギスとして):永遠にあなたのもの/秘めた意志

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