歴史浪漫 トゲチシャ
(2020/7/31 青森市内)
刺萵苣(とげちしゃ)
キク科アキノノゲシ属/多年草
ヨーロッパ原産の帰化植物。
名前は刺のある"萵苣(チシャ=レタス)で『刺萵苣(とげちしゃ)』。…全くレタスの仲間には見えないけれど。
にしても、萵苣(ちしゃ)という何か古めかしくも大陸の匂いのする名前と漢字は何故??
調べてみたら、"チシャ(萵苣)"は奈良時代には既に中国から持ち込まれていた野菜で、古代中国の萵の国の苣(葉っぱ)の意。中国読みで「ワキョ」。その姿はトゲチシャによく似ており、古代中国のみならず広くユーラシア大陸全土に行き渡り、古代ギリシアや古代ローマ等でも食されていたという。
現在スーパーで手に入るレタスは、このチシャ(萵苣)の仲間に改良に改良を重ねて出来た玉萵苣=玉レタス。
そんな古代野菜の萵苣(ちしゃ)は、野生種であったトゲチシャを食用栽培種として改良したもの。
つまり、近代になってヨーロッパから渡ってきて帰化したトゲチシャこそが古代野菜チシャ(萵苣)の本家本元で、スーパーで売っている姿は似ても似つかぬ玉レタスのご先祖様。
「チシャ」という和名の呼び名は、葉や茎を千切るとそこから白い汁(味はどことなくレタスっぽい甘苦い)が出るところから「乳草(ちちくさ)」と呼ばれたのが転じて。
とまあ、このトゲチシャにそんな壮大な歴史浪漫が秘められていたのか…
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