竜の肝ったま ミヤマリンドウ

(2020/7/23 秋田駒ヶ岳)
(2021/8/8 北八甲田連峰)
(2020/8/14 北八甲田連峰)

深山竜胆(みやまりんどう)

リンドウ科リンドウ属/多年草

樹林帯を抜けて更に標高が高い高山帯の、陽当たりの良い、湿原の縁の岩場の隙間の湿った土の上辺りに生育するリンドウ。なので『深山竜胆(みやまりんどう)』。


「竜胆」という漢字表記について。

苦いことで知られている”熊の胆”(口にしたことはないけれど)より、さらに苦いところから、"まるで竜の胆"並だというところから。これは"リンドウ"という読みと合わせて、古い中国語に由来する。ちなみに現代中国語では「龙胆」と書いて"ロンダン"と読む。

『花の名付け学(仮)』(という分野を勝手に創設)的には、中国語読み由来の「柘榴(ざくろ)」や「石楠花(しゃくなげ)」の仲間ということになる。


山中でも映える鮮やかな青色の、五枚ずつ大きな花弁とその間の小さな花弁が開き、ちょうど五角形の形をした上向きラッパ型の花が印象的。
花弁の内側には、花の青地に白い斑点が浮かぶ(斑点が薄くてよく見えないものもある)。

リンドウ全般に言えるが、太陽の直射日光が当たっているときだけ花が開き、陽が当たらなくなったり気温が下がったりするととすぐに萎んでしまうという、気難しい花でもある。


花言葉:正義/満ちた自信/あなたを慰めたい

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