ぎんぎらぎんに カラマツソウ

(2021/7/4 南八甲田連峰)
(2022/7/26 北八甲田連峰)

唐松草/落葉松草(からまつそう)

キンポウゲ科カラマツソウ属/多年草

放射状の花の形が針葉樹の"カラマツ(唐松/落葉松)"の葉の形に似ているところから『唐松草/落葉松草(からまつそう)』の名がついた。

何本もの白く細長い花弁が開いているように見えるのは実は雄蕊で"花糸"と呼び、先っちょに"葯(やく)"と呼ばれる生殖器官がついている。これはネムノキ(合歓木)の花と似たような作り。もしゃもしゃした花糸が伸びた姿もネムノキに似ている。
花の蕾を覆う萼は濃いピンク色をしているが、花が咲くとすぐに落ちてしまう。花糸もピンク色のカラマツソウもあるらしい。

初夏にまだ雪が残る高山の登山道を歩いていて、陽当たりの良い開けた雪渓の下に群生を形成して咲いているのを見つける。
香りを嗅いでみようと鼻を近づけてみると、もしゃもしゃした花糸が顔に触れる感触とともに仄かに爽やかな甘い香りがして、えもいわれぬ良い気分。

花言葉:さり気ない優しさ/献身/大胆

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