雨降り提灯 ホタルブクロ
(2020/7/2 青森市)
(2023/6/25 森吉山麓)
(2022/7/30 鳥海山)
蛍袋(ほたるぶくろ)
キキョウ科ホタルブクロ属/多年草
その釣鐘型の袋状の花弁の中に、ぽっと灯る蛍を入れるという昔の子どもの遊びから『蛍袋(ほたるぶくろ)』。
他に別名として、"チョウチンバナ(提灯花)"、"ツリガネソウ(釣鐘草)"、"アメフリバナ(雨降花)"などがある。
日本全国に分布し、山地から平野部にかけて広い地域で見られる。
花期は初夏。背丈は50-70cm程になる。花の色は白やピンク色で斑点模様が花弁の主に内側につく。
白いホタルブクロの花弁は雨に濡れると半透明に綺麗に透ける。アメフリバナの別名はここから名付けられたのかも知れない。
元々、自然の白色というのは色素がないということであり、普段、乾いている時は当たった太陽光が乱反射して白く見えている。
しかし、花弁が薄くて水を弾いたりしない花弁であれば雨に濡れて組織の内部まで水がしっかり染み込むと、乱反射が弱くなって光が真っ直ぐ進み、それによって透明に見える。サンカヨウ(山荷葉)の花などが有名だが、白い花弁を持つ花で濡れて半透明に透けるものは結構ある。
濡れて透明になった白いホタルブクロに蛍を入れたなら、それは仄かな提灯のように綺麗に光ることだろう。
花言葉:忠実/正義
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