希望の花 オオサクラソウ

(2024/5/19 秋田県男鹿半島 毛無山)


大桜草(おおさくらそう)

サクラソウ科サクラソウ属/多年草


岩木山に生息する”陸奥小桜(みちのくこざくら)”など、高山帯で見られる比較的小さなサクラソウの仲間達に比べて、背丈も高く花も大型のサクラソウなので『大桜草(おおさくらそう)』。

なお、”桜草(さくらそう)”の名は、その花がピンク色で綺麗なのを桜の花に喩えたもの。

背丈は15~50cm程になり、一つ一つの花の直径は2cmほど。3~6個程の花が花茎の一番上に集まって濃いピンク色の花を咲かせる。稀に白花のモノもある。葉は根生葉で手のひら型に7~9烈し葉の淵にはギザギザが入り、上向きで傘のよう。群生は花も葉も大体同じ高さに揃っている。

花期は6~8月初め頃。分布域は北海道西南部~本州中部以北の山地~亜高山帯のやや湿った草地。


山地の樹林帯に生育し、私が観察した男鹿半島の群生は、山の斜面のひんやりとした森の中にあった。大変に綺麗な花を咲かせる為か、人が立ち入りやすい場所のものは盗掘が跡を絶たず、多くの自然の生息場所で絶滅が危惧されているのはランの花等と同じで、男鹿では現地の方々によって大事に保護されていた。人の殆ど踏み入らない自生地では今も大規模な群生が見られると言う。


花言葉:希望に満ちる

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