山の花見 ミチノクコザクラ

(2020/8/18 岩木山)


陸奥小桜(みちのくこざくら)

サクラソウ科サクラソウ属/多年草


“陸奥(みちのく)“青森県の津軽富士こと岩木山にだけ自生するサクラソウ(桜草)の小型の高山種”小桜(こざくら)”。合わせて『陸奥小桜(みちのくこざくら)』。
先述のエゾノツガザクラと同様、こちらも北海道の山々ではメジャーなエゾコザクラ(蝦夷小桜)という、ミチノクコザクラとほぼ同じ兄弟種の花が生息している。

エゾノツガザクラとミチノクコザクラ&エゾコザクラ、共に津軽海峡を跨いで、さらに各山に分かれて分布している植物だが、どうしてこういう分布になったのか…
推測するに、太古の氷河期に北海道と本州だった時期に分布が両方に広がり、それが温暖化や大地の移動・合体・分裂と共にそれぞれに高山帯に分かれて残った為ではないか…
そして、八甲田山や岩手山・八幡平・秋田駒ヶ岳の奥羽山脈にこれらの草花が存在しないのは、その間の噴火等の火山活動により死滅した為ではないか…

等とつらつら考えたり考えなかったりしながら、ゆ〜っくりとふたつ並んで咲く夏山の桜を愛でるお花見は至福。どうせ外界の花見酒は人々の惑いで心安く楽しむことなど出来ないのだし。


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