其花淡紅色ニシテ サクラタデ

(2022/9/25 青森市・東岳)


桜蓼(さくらたで)

タデ科イヌタデ属/多年草


5枚の花弁(花弁と萼片が一体となった花被)の先っぽから半ばまでがピンク色に染まった綺麗な”桜”のような小花を咲かせるタデ科の花なので『桜蓼(さくらたで)』。

 「櫻蓼ハ其花淡紅色ニシテさくらノ如ケレバ云ウ」牧野富太郎

 「色粉紅蓼類中尤大ニシテ美ナルモノ也」

   飯沼慾斎著『草木図説』前編20巻中第7巻「サクラタデ甲」より

花をズームして見ると、確かに桜の花のよう。


花期は初秋8~9月。背丈は30cm~1m程度にまで伸びる。

日本全国に分布し、日当たりの良い水辺や湿地に好んで生えるが、人里そばよりは山地を好むようだ。

同じ仲間で花被の色が白い”シロバナサクラタデ”(↓)は、花序が穂先に密に連なり重いため曲がりだらんと垂れることが多い。サクラタデは花のつきが多少疎らで花穂が軽く、花茎が先端まで立っている傾向があるので、立ち姿を見れば花の色と合わせておおよそ見分けはつくだろう。

花言葉:愛くるしい


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