優雅な小桜 シロバナサクラタデ

(2023/10/9 岩手県平泉町)


白花桜蓼(しろばなさくらたで)

タデ科イヌタデ属/多年草


桜のような形の長い蕊を持った白い綺麗な小花つけるタデ科の花なので『白花桜蓼(しろばなさくらたで)』。

 「宿根ニシテ直立スルノ性アツテハ。サクラタデニ同シ。故ニ或ハ白花サクラタデトス」

  飯沼慾斎『草木図説』前編20巻中第7巻「白花サクラタデ」より


タデ科の花は、イヌタデ・ミズヒキ・ミゾソバなど、どれも萼と花弁が一体になった花被(かひ)がパカっと開くタイプの小さな花がポツポツとくっついた花序を成しているが、シロバナサクラタデ(白花桜蓼)は、その中でも比較的大きな(と言っても直径4〜5mm程度の)花を咲かせる。

桜色の小花をつける”サクラタデ(桜蓼)”の花序はシロバナサクラタデよりも少し大きく茎が先までぴんと立っているが、シロバナサクラタデは小花がより蜜に連なっていてその重さの為か先のほうがだらんと傾き垂れる傾向がある。

花期は盛夏8月〜秋9月頃まで。好んで生えるのは日当たりの良い湿地や水際で、田舎の田んぼの畦道などに群生していることも多い。


花言葉:優雅な清楚さ

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