地上と地中 ヤブマメ

(2023/9/18 八戸市南郷)


薮豆(やぶまめ)

マメ科ヤブマメ属/蔓性一年草


”薮(やぶ)”の中で自生している、鞘に入った枝豆に似た種(豆)をつける植物なので『薮豆(やぶまめ)』。


花期は9~10月。秋に、根本が白く先端が紺色に染まった花弁の小花を房状に咲かせる。蔓状の茎は藪の中の小低木や他の植物の身体に巻き付けて伸びる。

茎につく三つ葉(3小葉)で、種は枝豆のような鞘に入った形で実る。

この薮豆、一見目立たないがユニークな特徴がある。

紺色の鮮やかな花とは別に、閉鎖花という小さく目立たない花を地上と地中にも咲かせる。そして果実(豆)も地上とは別に地中にもつけるという。この土の中で実る豆は一粒豆で食べることが出来る(地上に実る豆は食用不適)。

”土豆(つちまめ)”という別名があり、恐らくこの地中にも豆を実らせる特徴から来ているものと思われる。

北海道アイヌはヤブマメを”アハ”や”エハ”と呼んで、好んで土の中の豆を採っていたという(下記サイトを参照)。

花言葉:生命力の強さ/二股

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