祈り暮らす日々 エゾキケマン
(2023/4/23 青森県三戸町・名久井岳)
(2023/5/1 青森市・梵珠山)
(2021/5/2 青森市内)
蝦夷黄華鬘(えぞきけまん)
ケシ科キケマン属/越年草
"蝦夷地"北海道から北東北にかけて分布し、黄色い花を咲かせる“華鬘(けまん/仏壇などの内側に飾られる花飾りを模した仏具)“に似た花の仲間なので、合わせて『蝦夷黄華鬘(えぞきけまん)』。
"華鬘"の由来についてはムラサキケマン(紫華鬘)のページで詳しく書いたので、そちらを参照のこと。
花期は3〜5月で雪がすっかり消えた春の季節を彩る。ムラサキケマンが咲くよりもほんの少しだけ早く咲き、葉が出て生い茂る前の林の中や林縁などを好む。まだ冷たい風のなか、少ない陽の光をしっかりと浴びようとしているように見える。
比較的小さなムラサキケマンと違い、エゾキケマンの方がずっと背丈が大きく花茎の高さは40〜60cmほどになる。
黄色い筒状の花がびしっと直立した褐色の花茎に並んでつき、30〜50本ほどの花が一塊りになって咲いているのを見かけることが多い。その明るい花色と合間って、どこかこじんまりとしたムラサキケマンと違い、仏様のような華鬘とい名前らしい神々しさがあるように感じる。
全草に毒があるので素手で触れたりしないように。
実は分布地が重なっている"ミヤマキケマン(深山黄華鬘)"と見た目の違いが殆どわからない。種を比べれば分かるらしいが、とりあえず今は諦めて"蝦夷"のほうにしておくことにした(雑)。
花言葉:祈りのある生活/寂しさに耐えている
「寂しさ」 折坂悠太・作詞作曲 より
風よ この辺りはまだか
産み落とされた 寂しさについて
何も語ることなく 歩き始めた
この道に吹いてくれ
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