里山曼荼羅 ムラサキケマン
(2022/5/15 青森市・東岳)
(2021/5/2 青森市内)
紫華鬘(むらさきけまん)
ケシ科キケマン属/越年草
"華鬘(けまん)"とは、仏壇の中に飾られる仏具・装飾具の一つで、梵語(古代インド語)では"クスマ・マーラー(kusamamala)"、漢訳では"倶蘇摩摩羅"("倶蘇摩''は華・花、"摩羅"は鬘=髪飾りの意味)となる。
つまり、花の髪飾りということで、元々は"貴人に捧げられた、生花で作られた花輪"のことだったが、やがて唐草や蓮華の透かし彫りが施された、金属又は革製の円盤状の装飾品となった。
この華鬘に花の姿形を見立て、花色が紫色なので、合わせて『紫華鬘(むらさきけまん)』。
"擬宝珠(ぎぼうし)"や"宝鐸草(ほうちゃくそう)"等と同じ、仏具ネーミンググループの一つということになる。
30〜50cm程に直立した花茎に、小さい筒状の花が沢山ついた姿のゴージャスな感じが、小さく細かいモチーフをたくさん連ねて用いられるインド的な曼荼羅模様や装飾っぽくも見える。
花期は4〜6月。日本全国に分布し、直射日光の当たらない木陰などを好む。
私が見つけたのは、河原の草藪の中に、カキドオシ(垣通し)と並んで同じ時期に咲いていたり、里山のハイキング途中の林縁で見かけたもの。
花言葉:喜び/あなたの助けになる
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