おんたらくそわか オンタデ
花
果実
(2022/7/30 鳥海山)
御蓼(おんたで)
タデ科オンタデ属/多年草
長野県木曽地方の御嶽山(おんたけさん/標高3,067m)に咲いている”蓼(たで)”の花、というところから『御蓼(おんたで)』。
7月、秋田県と山形県の境に聳える鳥海山に登った際、色とりどりの高山植物が彼方此方に咲き誇っている、標高2000mを超えた場所のお花畑の中に、家の近所の平野・山里・山林でも大繁殖しているのを見かける”イタドリ(虎杖)”によく似た、白い小花をつけた花房を掲げている姿を見つけたとき、「イタドリがこんな標高の高いところに繁殖しているものかな?」と思ったが、調べてみたらこのオンタデだった。
イタドリとおなじタデ科で、姿かたちも2mを超える大きなイタドリの背丈をギュッと1m前後に圧縮した、強風・冷涼な気候に対応したモノになっている。
花が終わると続けて綺麗なピンク色の実をつける。
砂礫や岩場など火山などの荒涼とした場所に真っ先に生えてくるパイオニア植物。
2014年に噴火した際には多くの登山客を巻き込み、たくさんの死傷者を出した御嶽山の火山礫・火山灰が降り積もったところから、真っ先に生えてきて、白い花を咲かせているかもしれない。
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