花より葉っぱ ヤグルマソウ

(2021/6/13 秋田県藤里町)

矢車草(やぐるまそう)

ユキノシタ科ヤグルマソウ属/多年草

水掻きのついた水鳥の足のような形をした(業界用語では、倒卵形で先端が3〜5浅裂した)5枚の小葉を同心円状につける根生葉の姿形を、鯉幟の竿の上に取り付ける矢羽根のついた風車"矢車(やぐるま)"に見立てて『矢車草(やぐるまそう)』。
観賞用の"ヤグルマギク(矢車菊)"という菊の花があるが、それも一時期ヤグルマソウと呼ばれて混同される為に、菊は菊、草は草、ときちんと呼び分けるようになったと言うが、歌謡曲にも歌われたりした為に、現在でも多々混在が見られる。

様々な地方名がついており、
・長野ではイツツバ(五つ葉)、ゴハソウ(五葉草)
・埼玉秩父や岐阜ではゴハ(五葉)
・広島ではエヘクー(??)
・山形ではヌスビトノカサ(盗人笠)、ヤッコガサ(奴笠)…葉を笠に見立てたもの
・秋田ではコノテ(子の手)、サルカサ(猿笠)、ムコカサ(婿笠)、ムコノゴキ(婿のごき)、ムコノゴシ(婿のごし)…田植えの際、その葉に飯を載せて婿さんに食べさせた儀式から
多くは、その特徴的な5枚の葉に因んだ名前ばかり。花より葉が主役のようだ。

花は、花弁がない雄蕊がツンツンしている小花がモシャッと集まったタワシのような花序(かじょ/小花の集合の意)をつくる、白タワシ系…と勝手に分類。

花期は初夏6-7月。山林の湿り気のある谷地などに生育し、群生を作っていることが多い。

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