萌え〜の朱雀 タニウツギ
(2021/6/13 大館市)
(2022/6/18 青森市田代平)
(2022/6/5 青森市)
谷空木(たにうつぎ)
スイカズラ科タニウツギ属/落葉低木
初夏、そろそろ暑くなり始める新緑の頃、里山~高原の谷地や山道の脇などの日当たりのよいところで、ピンク色の鮮やかな花をたくさんつけて咲き誇るウツギなので『谷空木(たにうつぎ)』。
”空木(うつぎ)”とは、枝が空洞…実際はスポンジ状の組織…になっているところから「空(うつ)ろな木」が転化したもの。
別名に、ピンク色=紅色の鮮やかな花の色から"ベニウツギ(紅空木)"、田植えの時期に咲くことから"タウエバナ(田植え花)"等がある。
花が綺麗なので庭木に植えられたりすることもあるそうだが、一方で、材木を葬儀の際に骨を拾う箸に利用したことから、"シビトバナ(死人花)"・"ソウシキバナ(葬式花)"と呼んだり、或いは、群生するタニウツギのピンク色の花が谷一面に咲き誇る様子が山火事に喩えられて、"カジバナ(火事花)"などの、ギョッとするような不吉な異名もあり、秋田県の仙北地方のように、庭木として栽培したり、花瓶に刺して玄関や床の間に飾ったりすることを忌み嫌う地方もある。
そういえば、私の暮らす地域でも、タニウツギが庭木に使われているのを殆ど見たことがないように思う。
花言葉:豊麗/豊かで美しい/豊穣
"燃える"と言うより、ピンク色が"萌え〜"な感じで、山の緑の中に映える美しい花だと思う。
(2022/6/11 青森市田代平)
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