裸だから ナツズイセン

(2021/8/19 青森市)

夏水仙(なつずいせん)

ヒガンバナ科ヒガンバナ属/多年草

葉が"水仙"に似ていて、ここら辺では晩夏お盆過ぎくらいになると淡いピンク色をした、百合や日光黄菅(ニッコウキスゲ)に似た形の花を咲かせる『夏水仙(なつずいせん)』。

花の時期には既に葉は枯れて無くなってしまっていて、地面から何本か纏まってニョキっと伸びた茎の先に花だけが付いて咲いているその姿から、"裸百合(ハダカユリ)"という別名もあるほか、青森の南部地域では"烏の剃刀(カラスノカミソリ)"などとも呼ばれると言う。
一つの茎に6つの花をつける。

中国大陸原産で古くに日本に入ってきた帰化植物で、花が綺麗なので観賞用に庭に植えられていたり、田畑の傍に自然に生えていたりする。
毒があるので作物の虫除けとして利用されてきたというが、鳥除けとしても効果があるところから"カラスノカミソリ"という地方名がついたのだろう。同じヒガンバナ属の仲間に花の色がオレンジの"狐の剃刀(キツネノカミソリ)"と言う名前の花があり、青森県の南部地域の八戸種差海岸の群落が自然の北限となっているが、そこからの引用・転用とも考えられる。

花言葉:深い思いやり/楽しさ/悲しい思い出/あなたのためになんでもします

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