小さい壺、白い珠 シラタマノキ

(2021/10/3 南八甲田連峰)


白玉の木(しらたまのき)

ツツジ科シラタマノキ属/常緑小低木


その花ではなく、果実を見れば名前の由来は一目瞭然。
高山・亜高山の秋(北東北では9月後半から)に、真っ白で真ん丸い直径5~7mmほどの玉のような果実をたわわに実らせるところから『白玉の木(しらたまのき)』。

ツツジ科シラタマノキ属の常緑小低木で、登山道脇の湿原・草原等で同じ仲間のアカモノ等と混じって生えていることがよくある。初めて見たとき「秋なのにアカモノが咲いている?」と一瞬勘違いしたくらい。

開花期・結実期ともにアカモノより少しずつ遅く、それで同じ場所で混じり合いながらも、棲み分けをしているようだ。アカモノに対して別名“シロモノ(白物)”とも言う。
シラマタノキの実も人が食べることが出来、シャキシャキしたリンゴのような食感でさっぱりとした甘い味がする。ただ、冷湿布に似たツンとした匂いがするので苦手な人も。

(2022/7/26 北八甲田連峰)


花は果実よりも一回り小さな(葉の大きさと比べて見ると、花は葉より小さく、実は葉より大きい)白い壺型で、あんまり目立たない。アカモノよりもずうっと地味。

花が落ちると根本がぷっくりと膨らんだ花柱が現れて、これがどんどん膨らんで、白玉が出来上がる。


普通は花の画像を先に掲載するが、名前の由来にもなった果実をアイコン画像にしよう。ちなみにググってみてもやっぱり白玉の果実の画像ばかりが先行している。

花言葉:明日の幸福/好奇心 

0コメント

  • 1000 / 1000