白い花、赤い桃 アカモノ

(2021/7/4 南八甲田連峰)
(2020/6/20 森吉山)

赤物(あかもの)

ツツジ科シラタマノキ属/常緑小低木

秋に実る小さくて"真っ赤"な果実(萼に覆われた偽果)を"桃"に見立てて「赤桃」。これが転じて『赤物(あかもの)』に。

高山植物で雪解け後から初夏(6〜7月)にかけて日当たりの良い登山道沿いに、産毛の生えた赤い茎と萼の先に俯いた小さく白くほんのりと赤みを帯びた丸いベル型の花をたくさん咲かせて、目を楽しませてくれる。
花茎を立ててぺっこりとお辞儀をしている姿が可愛いらしい。

個人的には、森吉山系の一ノ腰の山頂のベンチ下にびっしりとまるでお花ベンチのようになった群落や、南八甲田連峰の櫛ケ峯へ向かう登山道沿いの群落の印象が深い。

8月も近づき、白い花が終わると代わりに、大きくなった赤い毛むくじゃらの萼にすっぽりと覆われた果実を、首を持ち上げ上向きにつける。この実は食べることが出来、ほんのりと優しい甘味があると言う。
常緑低木となっているが、写真の通り薄らと紅葉する葉もある。
(2021/10/3 南八甲田連峰)
(2022/7/26 北八甲田連峰)
ハゼノキ(櫨の木)と葉の形が似ていて、岩場(高山〜亜高山帯)に生えるところから"イワハゼ(岩櫨)"という別名がある。

花言葉:真心の愛


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