腸活のお供に キクイモ

(2022/10/28 青森市)

菊芋(きくいも)

キク科ヒマワリ属/多年草

花が菊によく似ていて、その根に芋(塊茎)が出来るところから、『菊芋(きくいも)』。
花の名前の多くは、先ず、形容詞から始まり名詞が後につく"形容詞+名詞"形になっているが、"芋が出来る菊"=(イモギク)ではなく、"菊のような花を咲かせる芋"=『キクイモ』となっているということは、あくまで基本属性は芋である、という名前。

北米原産で外来種で、飼料用作物として日本に入ってきたのが最初。繁殖力は旺盛で、飼料や野菜として栽培されていたものが野生化して広がっていった。
別名に、アメリカイモ、ブタイモ、ハッショウイモ、カライモ(唐芋)、サンチョーク、チョーク、エルサレムアーティチョーク等がある。

晩秋になると街のスーパーでもキクイモの芋(塊茎)が野菜として売られているのを見ることがある。
普通のジャガイモ・サツマイモ・サトイモ等の芋類のようなデンプン質ではなく、イヌリンと呼ばれるそのままではヒトの胃で消化・吸収出来ない多糖類や繊維を多く含み、これが腸内細菌の良い餌になるという、健康食品的な扱いである。

因みに、草食動物は食べた草から直接栄養を摂るだけでは栄養が足らず、草を消化・分解出来る腸内細菌をたくさん育て、その腸内細菌を消化・吸収することで動物性タンパク質などを摂っているという。

雑食のヒトにとっても腸内細菌は大切なものなので、大事に育てたり補給したりしたいものだ。

キクイモの話に戻る。
花期は9〜10月。ヤマブキ色をした鮮やかな菊のような花を咲かせている。
背丈は大きなものだと大人の背丈を越え、2〜3m程に育つ。

花言葉:美徳/恵み/陰徳/気取らぬ愛らしさ


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