薊と蝶 ウラギンヒョウモン

(2020/9/20 青森県階上町/階上岳山麓)

裏銀豹紋(うらぎんひょうもん)

タテハチョウ科ドクチョウ亜科ヒョウモン属


後翅の”裏側”に白銀色の星のような斑紋が散りばめられているように見える”ヒョウモンチョウ(豹紋蝶)”で『裏銀豹紋(うらぎんひょうもん)』。"豹紋(蝶)"の名は、翅の全体的な模様が動物の豹柄に似ているところから。

蝶の名付けも花のそれとよく似ていて、大分類と小分類の組み合わせで出来ているのは、明治時代以降に西洋の分類学が入ってきてからのものだろう。

蝶の翅(鳥は『羽』だが、虫は『翅』の字を当てる)は、昆虫なので前翅(ゼンシ)と後翅(コウシ)とに別れる。その後翅の裏側(翅を広げた時、背中側を表、腹側を裏)の模様を見てみると確かに…
ウラギンヒョウモン(裏銀豹紋)とよく似たギンボシヒョウモン(銀星豹紋)という種類がいるが、見分け方としては後翅の裏面を見ると銀星の数や並びが違うらしいが…写真ではよくわからない。表面では黒縞の入り方が広がり気味なのがウラギンで内側に閉じ気味なのがギンボシ…書いてもよくわからないので、詳しくはこちら↓ で、これはウラギンヒョウモンとした。


出来れば虫網で捕獲して観察してみると良いのだろうけど…年始に見ていたEテレの『香川照之の昆虫すごいぜ!』新年特別編のカマキリ先生を思い出してしまった。


ギンボシヒョウモンが止まっている花は、茎が真っ直ぐひょろっと伸びた姿のアオモリアザミ(青森薊)。キタキチョウと同じ場所で一緒に飛んでいた。

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