無精髭 コウゾリナ
(2020/8/14 青森市・酸ヶ湯)
(2020/10/8 青森市)
顔剃菜(こうぞりな)
キク科コウゾリナ属/越年草
萼や茎・葉に生える剛毛がまるで顔を剃る剃刀(かみそり)のような菜(食用になる草)であるところから『顔剃菜(こうぞりな)』。
早春の地べたに放射状に広がったロゼット葉が食用になり、おひたし等に好適。
「剃刀菜」「髪剃菜」とも書く。カオソリナ、カミソリナの音が転じてコウゾリナに。
特に黄色い花びらの根本を覆う総苞片に毛足の長く太い剛毛が多い。花びらや総苞の形はノゲシにも似ているが、あちらの総苞片はぷくっと膨らんだニンニクのような形をしているが、こちらはもう少しシュっとした湯呑茶碗又は徳利型。
平野部から山里にかけて見られる。主な花期は初夏から夏いっぱいにかけて花弁をタンポポのように広げるのだけど、10月に見つけたときは寒さで花がすぼまって既に綿毛に変わっているところだった。
花言葉:私に触らないで/見掛け倒し
剃刀にも例えられるその剛毛は、実際は触れても皮膚を傷つけたり顔髭が剃れるほど鋭いわけではなく、触感は剃り上げてから数日が経過した毬栗頭かちょっと濃い目の無精髭程度らしい。案外、名付けの由来も剃り跡のチクチク・ザラザラ感から来ているのかも知れない。
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