お盆の花 エゾミソハギ

(2020/8/10 青森市)

(2021/9/4 青森市)

蝦夷禊萩(えぞみそはぎ)

ミゾハギ科ミゾハギ属/多年草

ちょうどお盆の前の頃に、近所の湿地公園(青森市内平野部はその昔、広い湿地・湿原が広がっていたそう)で見かけた花。

冠名「蝦夷」は東北以北・北海道で咲く品種であることからだが、実際の生息地域はもっと広く、本州全体で見られるという。
下の名前の「禊萩(みそはぎ)」の由来は、この花を汚れ(けがれ)を払う禊(みそぎ)に使ったこと+萩の花に姿や色が(少し)似ているので「禊萩(みそぎはぎ)」。そこから音を縮めて"ミソハギ"になったと言う。
合わせて『蝦夷禊萩(えぞぎはぎ)』。

お盆の時期に仏壇を飾る花として用いられることから、別名をボンバナ(盆花)・ショウリョウバナ(精霊花)とも言う。
その他にも、田んぼの畔道・小川・水路の傍などに自生することから溝萩(ミゾハギ)。そこから転じたという説もある。
  
 みそ萩や 水につければ 風の吹く
 (小林一茶)

 江戸時代後期の俳人・小林一茶の、幼い我が子や若い妻を亡くした、飾らない率直な悲しみや愛情が窺える。

花言葉:愛の悲しみ/純真な愛情

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