疲れを癒す薬 カラフトイチヤクソウ

(2020/7/23 秋田駒ヶ岳)

樺太一薬草(からふといちやくそう)

ツツジ科イチヤクソウ属/多年草

和名の冠についている『樺太』。この花の名付けの元になった標本が樺太産だったそうだけど、ということは樺太(現サハリン)が日本領だった戦前につけられた名前なのではないかと思われる。
全草が薬草のイチヤクソウ(一薬草)の仲間であるところか、地名と合わせて『樺太一薬草(からふといちやくそう)』。

ただ、カラフトイチヤクソウに薬効があるかどうかは不明。
北海道と北東北の山々に生息するものの、国内では絶滅危惧種。もしかすると薬草として人間が採り漁ったのかも知らない。

秋田駒ヶ岳を朝から歩き回り、雄大な山と谷とが織りなす景色や、ニッコウキスゲやコマクサ等の大群生も見れて、疲労と共に十二分な満足と幸福感を持ちながら下山している最中に見つけて撮影したカラフトイチヤクソウ。
確かに、釣鐘型の小さな薄ピンク色の小花をつけた姿はとても可愛らしいのだけど、この時は感慨でお腹いっぱいだった為か、あんまり印象に残っていないのだ。ゴメンね

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