枝葉しおるる オニアザミ

(2020/7/23 秋田駒ケ岳)

鬼薊(おにあざみ)

キク科アザミ属/多年草

大きくてゴツゴツした草花の品種は、和名では頭に“鬼"をつけて表すことがある。
アザミの仲間は大変に種類が多いのだけど、この『鬼薊(おにあざみ)』は山の中に咲いていて、花は握り拳大程と大きく葉の刺々も鋭く、まさに"鬼"を冠したその名前に相応しい。あまりに大きい花の重さに耐えかねてなのか、花は下に俯いていることが多い。

上方落語の演題に『鬼あざみ』というのがある。
「鬼薊の清吉」という異名を持った大盗賊が主人公の人情噺で、これには鬼坊主清吉という名の実在した人物がモデルになっている。
捕らえられた鬼薊の清吉が刑場の露と消える前に残したと言う辞世の句が下。

 武蔵野にはびこるほどの鬼あざみ
 今日の暑さに枝葉しおるる

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