おらぁ ノハラムラサキ
(2024/4/26 青森市内)
野原紫(のはらむらさき)
ムラサキ科ワスレナグサ属/一年草又は越年草
その花の色は青い。では、"紫"は一体どこから?かと言うと、その根から紫色の染料を採取したところからだとのこと。ややこしい。
そして、生息場所が山や野原であるところから、合わせて『野原紫(のはらむらさき)』。
ヨーロッパ原産の外来種で第二次対戦後に日本に入ってきた。
今では北海道〜本州にかけて分布し、春4〜5月頃になると、街中の草むらや空き地等に群生して、直径3~4mm程の小さな青い5枚の花弁の花を、真っ直ぐに30〜50cm程の背丈に伸びる茎の先端に上向きに6〜10個程まとまって咲かせる。
小さな青い花弁の中央に白い星型の模様が入るのが特徴。花の真ん中の蕊の部分は黄色く、青・白・黄色と明るい色彩。
花の茎を良く見ると、茎の先端はくるっと丸まっていて、濃い産毛に覆われた萼に包まれた、これから開こうとしている花の芽がいくつも固まっている。このくるっと丸まった先が、伸びて立ち上がりながら、茎に等間隔に花をつけていく様態をサソリの尻尾に見立てて"蠍型花序"と呼び、ノハラムラサキの仲間に見られる。
花の下に花茎には咲き終えた後の毛むくじゃらの実が等間隔に並んでついている。
似た仲間の花に、外来品種のワスレナグサ(勿忘草)やキュウリグサ(胡瓜草)、元々の在来種にエゾムラサキ(蝦夷紫)等があるが、それらには又いつかお目にかかったときに。
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