てるてる坊主 テリハタチツボスミレ
(2023/5/5 青森県東津軽郡蓬田村)
照葉立坪菫(てりはたちつぼすみれ)
スミレ科スミレ属/多年草
葉っぱが肉厚で表面にツバキやアオイの葉のような光沢があり、花茎が立ち上がる立坪菫(たちつぼすみれ)なので『照葉立坪菫(てりはたちつぼすみれ)』。
各種解説には「葉の裏や茎が紫色を帯びる」とあるが、見つけたときはあまり気にせずにたまたま写真に撮った個体は葉の裏まできちんと観察しておらず、見た感じは茎が多少赤紫色を帯びている程度だが、葉の様子や照り具合や花を含め全体の感じから本種に同定。
花期は春(4〜5月)。花色は極淡い紫。葉の茎は長く、花と同じくらいの高さになる。葉の型は円形〜卵形。
日本の固有種で東北の日本海側〜北陸地方にかけて分布。低山の森の林床や湿った薄暗い場所に好んで生育する。
学名"Viola faurieana"の種小名である"faurieana"は、明治〜大正にかけて訪日していたフランス人宣教師で植物採集家(植物標本ハンター)としても有名なユルバン・ジャン・フォーリー神父が、青森に滞在中に採集し標本にしたところから名付けられたもの。
【植物採集家フォーリー神父】
あおもり今・昔54 -自然よもやま話-
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