ぽんぽこ オオキヌタソウ
(2023/6/18 青森市内)
大砧草(おおきぬたそう)
アカネ科アカネ属/多年草
かつての日本の生活道具で、布を柔らかくするためにぽんぽこ叩くのに使った大きな円筒状のヘッド(槌)を持った木槌のことを「砧(きぬた)」と呼んだ。(元々は台だけを砧と呼んでいたが、木槌のことも砧とよぶようになった) 。
果実の形がこの木槌「砧」に似ているので『砧草(きぬたそう)』。※タヌキソウじゃない
キヌタソウに姿かたちが似ていて、それに比べて大きい(ということになっているが、実際の背丈はほとんど変わらないようだ。オオキヌタソウのほうが季節的に先に背を伸ばす為に同時期で比べたらということか?)ので『大砧草(おおきぬたそう)』。
オオキヌタソウの果実はブドウの実のように黒く丸く熟すらしく、砧とは似ても似つかない。ヤエムグラ属のキヌタソウとは違う系統のアカネ属の植物なので、まあ仕方ないか。
花期は初夏(5~7月)で、北海道から九州にかけて分布し、里山から低山の森の中に生育する。
背丈は30~60cm程の高さになり、4枚の十文字に輪生した葉を数段つける。花は一番上段の葉の脇から花茎の頂点にかけて数段にわけて、緑がかった白い小さな星型(花弁は4~6枚)の花をまばらに10~20個ほどつける。
たくさん花をつけるキヌタソウに比べると花の数はずっと少なく、葉の根本に短い茎がついていて、花期が違う(キヌタソウの花期は夏7~8月)などの違いがあるが、写真で見比べた感じでは確かに花の形や葉の形・付き方が似ているようだ。
コダヌキ、もとい、キヌタソウにもいつかお目にかかりたいもの。
花言葉(キヌタソウとして):淡い夢
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