音の鳴る方へ ミヤマナルコユリ
(2023/6/11 青森市・東岳)
深山鳴子百合(みやまなるこゆり)
キジカクシ科アマドコロ属/多年草
"鳴子(なるこ)"は、連なり垂れ下がって咲く白く細長い花の形を、鳥・獣除けや狩猟の仕掛けとして、紐に木や竹の短冊を何個も連ねてくくりつけ、ぶら下げて使う道具"鳴子'に見立てたもの。最近では"よさこいソーラン"の演舞者が両手に持って鳴らしている打楽器としてポピュラーになっているが、その原型。
"百合(ゆり)"は、ユリ科のゴージャスな百合らしい花ではないけれど、垂れ下がった花が風でゆらゆら"揺れる"様子から、そう呼ばれるようになったのだろう。
合わせて『鳴子百合(なるこゆり)』。
林の中や山地の森の中で咲いていることが多いので、"深山(みやま)"を頭につけて『深山鳴子百合(みやまなるこゆり)』。
とは言え、平野部の林の中でも見られるナルコユリの花と生息域・標高などは殆ど変わらず、特段、標高の高い亜高山帯等の深い森の中にあるわけではない。
花期は5〜6月にかけて。
茎は葉と花の重さから斜めから横にしなって伸び、茎に対して葉が左右交互につき、その葉の下で花が1〜数個ずつぶら下がって咲く。葉の縁が波打つのもミヤマナルコユリの特徴の一つ。
花一つ一つはイヌサフラン科のホウチャクソウ(宝鐸草)の花とも似ている
最初は花だけ見て「ホウチャクソウかな」とあまり気に留めずに、とりあえず写真だけ撮っておいたが、改めてよく見ると茎葉の作り・つき方、花のつき方が違い、調べ直して同定した、まだまだ植物素人。
花言葉(ナルコユリとして):心の痛みが分かる人/元気を出して/あなたは偽れない/懐かしい音
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