小さなラッパ タニギキョウ
(2023/6/11 青森市・東岳)
谷桔梗(たにぎきょう)
キキョウ科タニギキョウ属/多年草
山の中の谷地や沢・渓流の近くなど、湿り気のある場所に咲く小さな"桔梗"なので『谷桔梗(たにぎきょう)』。
谷地や沢の近くでなくても、普段から雲が掛かりやすい山地のブナなど背の高い木の生い茂る森の中などにも生えている。
キキョウの仲間の中では大変に小さく、花の色は純白。背丈も10cm程にしかならず、直径1cm程の小さな白い花を咲かせている姿は、花を見つけた時に、同じ低山の稜線のブナ林の中に咲いていた”サワハコベ(沢繁縷)”にも一見するとよく似ていている。
見比べてみると、サワハコベよりも更にもう少し小振りで、先端に切れ込みのない5枚の縦筋が入った白い花弁が少しすぼんだ感じで上向きに開いて咲いている姿は、小さなラッパ達が楽しげに鳴っているよう。
小銭のような小さく丸い葉っぱが、開いてついているのも特徴的。
花期は5~7月頃で、日本全国の山地に分布する。
一つ一つの株は地下茎で繋がっているので、群落を形成することもある。
タニギキョウ属ではこれ一種類のみの、一属一種の花。
花言葉:気品/変わらぬ愛
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