都を離れて ミヤコグサ
(2022/7/14 青森市)
都草(みやこぐさ)
マメ科ミヤコグサ属/多年草
昔々、京都のとある大仏の耳塚の辺りに繁茂していたことから『都草(みやこぐさ)』。
そんな風流な由来の他に、漢名の「百脈根(ひゃくみゃくこん)」から来ているという説もあり、日本古来の植物辞典である"大和本草"には「百脈根草」と記載されている。"ミャクコン"から"ミヤコ"に音が転じたものか。
呼び名=音の由来としては、こちらの可能性が高いように思う。
本草学という古臭い学問的な「脈根草」から、より都会的で洗練された粋な感じのする「都草」にすんなり変わったのかなぁ、と。
牧野冨太郎博士、どうなんでしょう?(上記の由来は牧野博士の説を参照にしたもの。)
ちなみに「百脈根」は生薬としてのミヤコグサ属全般の名前。草を摘んで干したものを焼酎につけて、疲労回復薬として飲用するという。
今度、試しに自分でやってみようかな…
花期は春から夏にかけてと長めで、咲いて枯れては又新しい芽から花を咲かせ続けるが、ここら辺では夏の花という印象。
茎は地面を這広がり、群生し、小さく黄色いアヒル顔?の花を、1輪又は8〜90°斜め合わせにした2〜3輪1セットで、いくつか咲かせる。
京都どころか日本全国の、海岸から平野部などの草地や道端で生育している。
その花の形を烏帽子に見立てた"エボシグサ(烏帽子草)"という名の他、花の色と形から"コガネバナ(黄金花)"や"キレンゲ(黄蓮華)"等の別名もある。
花言葉:また逢う日まで/気まぐれな心/復讐/恨みを晴らす
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