日中合作 サラシナショウマ
(2022/9/25 青森市・東岳)
晒菜升麻・更科升麻(さらしなしょうま)
キンポウゲ科サラシナショウマ属/多年草
春先の若芽を茹でて、水に晒してアク抜きをしてから食したところから『晒菜升麻(さらしなしょうま)』。
”な(菜)“は主に葉を食する植物の意。別名はヤマショウマ(山升麻)、ヤサイショウマ(野菜升麻)。
「更科」は地名や蕎麦屋の屋号等で使われるが、偶々「晒菜(さらしな)」と読みが一緒だったので通称的に充てられるようになったものだろう。
「升麻」は中国語由来。元々は中国原産のサラシナショウマの仲間の草本の名前で、和名は"コライショウマ(古来升麻)"。その葉が麻に似て、薬性(漢方用語で生薬の性質の意)が上衝(升/のぼせ・イライラ・興奮等)するところから名付けられたとも言われれるが、詳しい語源は不明。
現在の日本では、サラシナショウマが漢方薬「升麻」の原料として代用されている。根茎を水洗いして天日に干して乾燥させたものを用いる。薬効は解熱・解毒・抗炎症作用等。
日本古来の和名に中国由来の漢方薬名がくっついた、ハイブリッドネーミング。
花期は8〜9月の、晩夏〜中秋の頃。
九州から北海道までの広い地域の、山地〜亜高山帯の森の中に生える。
すっと伸びた茎の先に、白い小花がたくさんついた花房が特徴的で、最初は丸い粒の花弁がつくが、すぐに落ちて細長い雄蕊雌蕊が伸びブラシのような姿になる。花は良い香りを放つ。
花言葉:愛嬌/無邪気/雰囲気の良い人
0コメント