よく見たら ムラサキサギゴケ

(2022/5/29 青森市浅虫)

紫鷺苔(むらさきさぎごけ)

サギゴケ科サギゴケ属/多年草

初夏の頃、湿り気のある場所に、花弁全体は紫色で、花の真ん中に白地に橙色の隈取り模様が入り、形が鳥の鷺(さぎ)にも似た、小さな花を咲かせるところから『紫鷺苔(むらさきさぎごけ)』。

苔の仲間ではなく普通の草本。
花色の白いモノは只の『鷺苔(さぎごけ)』と呼ばれるが、一般的なのは紫の方。
苔むした少し湿った土壌を好み、匍匐枝(ほふくし/ランナー )と呼ばれる茎を地表に横に横にと伸ばして広がる特徴があるところから、苔の呼び名がついたものと思われる。
匍匐枝(ランナー)で広がる
(2022/6/9 青森市浅虫)

よく似た花にトキワハゼがあるが、上の花弁の裂けの深い浅い(深いほうがサギゴケ、この裂けの深さが鷺の嘴っぽいところでもある)、草の大小や花の色合いの(背が少し高く、花弁の色が全体的にピンクなのがサギゴケ)、初夏咲きか年中咲いてるか(初夏咲きがサギゴケ)、匍匐枝の有無(あるのがサギゴケ)等で見分ける。
というわけで、最初に見つけて写真に収めてちょちょいと調べたときはトキワハゼかと思ったが、後でよくよく見てみるとムラサキサギゴケの特徴を持っているので、同定し直した。
すぐに決めないで、忍耐強く調べてみることが大切だ。花の素人の道草には、終わりはない、まだまだ続く…

花言葉:忍耐強い/想いを募らせないで


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