早池峰山の ナンブトウウチソウ

(2021/7/23 早池峰山)

早池峰唐打草(はやちねとううちそう)

バラ科ワレモコウ属/多年草
岩手県のちょうど真ん中あたりにある北上山地に早池峰山(標高1917m)という山が聳えている。
東北地方の背骨を貫くように南北に伸びる火山群である奥羽山脈の東に位置し、奥羽山脈とは全く系統を異にする北上山地は隆起活動と侵食によって形成された山地で、その最高峰・早池峰山はかんらん岩や蛇紋岩から形成されている。
そのため、そこに育つ植物群も奥羽山脈の山々とは大分趣が異なり早池峰山でしか見られない固有種も多く、独特な花の山として有名な山で、早池峰の花を見るために毎年シーズンには全国からたくさんのハイカーや植物愛好家達が訪れる。
 
この草本もその一つで、旧南部藩領の早池峰山で見られる”唐打草(とううちそう)"なので、『南部唐打草(なんぶとううちそう)』。
”唐打草”の由来については"白花唐打草(しろばなとううちそう)"を参照。
ナンブ〜は白又はピンク色の糸状の花を咲かせ、花穂はだらんと垂れる傾向がある。
夏の早池峰を彩る花のひとつ。

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