秋は物悲し エゾリンドウ

(2021/9/19 酸ケ湯温泉)
(2021/9/26 藤里駒ヶ岳)
 

蝦夷竜胆(えぞりんどう)

蝦夷御山竜胆(えぞおやまりんどう)

リンドウ科リンドウ属/多年草

”蝦夷地“北海道から東北・中部地域の山地で主に見られる”竜胆(りんどう)“なので『蝦夷竜胆(えぞりんどう)』。それの高山型を『蝦夷御山竜胆(えぞおやまりんどう)』。
関東以西で見られるリンドウと、その高山型のオヤマリンドウのセットに対になるようにして、それぞれエゾリンドウ&エゾオヤマリンドウとなる格好だ。
”竜胆“は”竜の胆のように苦い花“という意味の中国語由来の名前。
 
リンドウの仲間では大型で、夏の終わりから秋の紅葉の頃まで、湿原や高原・登山道脇等で花冠が5cmほどになる青紫の花を、茎の一番上又はその下に2〜3段とつけているのを見かけるが、殆ど花弁は閉じたままの窄(すぼ)んだ状態で、温かい直射日光が当たる時だけちょこっとだけ開く。
平野部だと茎は真っ直ぐ直立しているが、斜面では茎を水平に伸ばして花をつける最上部だけグイっと上を向いていることが多い。茎や葉が枯れていっても、ぎりぎりまで青い花を咲かせてそのままの形で花も枯れていく姿に秋の物悲しさを感じる。
 
程よい大きさで見栄えも良い花なので、花屋さんでもその栽培種を切り花等で見かけることが多い。
 
花言葉:悲しんでいるあなたを愛する

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