大の字 ダイモンジソウ

(2021/9/11 岩木山)
(2021/10/10 秋田・阿仁当打)

大文字草(だいもんじそう)

ユキノシタ科ユキノシタ属/多年草

花の形が漢字の「大」の字に似ているところから『大文字草(だいもんじそう)』。
何でか5枚の花弁のうち(主に)下側になる2枚が長く伸びる傾向があり、それでちょうど「大」の形になるという。しかし真上を向いて咲く場合は5枚とも同じ長さになってうまく「大」にならないこともある。
重力や日当たりが関係しているのかな?でも見ると、上2枚が長くなって「大」の字がひっくり返っているように見えるものもあるな…不思議なものだ。

花季は夏から秋にかけて。岩場の陰になった、渓流や沢の近くなど湿り気のあるところに好んで生えている。
地面近くで瑞々しく光っている手の平の形をした小葉も特徴的。

高山に生えるものを"ミヤマダイモンジソウ(深山大文字草)"として分けることもあり、花の数(少ない)や大きさ(小さい)で差があるようなのだけど、同じ種類でも日照時間や気温等の生育環境に適応して生育の仕方が違い、それが遺伝するということのようで、分類学上は分けないという見方もある。
これは、"アキノキリンソウ(秋の麒麟草)"と"ミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草)"との違いと同様であり、深山系にはそう云うモノが結構多いようだ。

花言葉:自由/好意/不調和/情熱/節度/恋の訪れ

0コメント

  • 1000 / 1000