重たい喇叭 イワギキョウ
(2021/8/8 北八甲田連峰・大岳)
(2020/9/21 岩手山)
岩桔梗(いわぎきょう)
キキョウ科ホタルブクロ属/多年草
高山帯の"岩"場や礫地に咲く"桔梗(ききょう)"なので『岩桔梗(いわぎきょう)』。
8〜9月の夏から秋にかけて、岩と岩の隙間から4~5cmの大きさの5枚の花弁の喇叭(らっぱ)型をした青紫色の花をニョキッと出して咲いている。
東北の山では八甲田山の他、岩手山と鳥海山で見られるという。
山によるが8月初め頃に咲いたばかりの頃は青紫色のラッパの型をした花をピンと上向きにしているが、夏から秋にかけて涼しくなるに連れて段々と花の青は濃くなり草臥れてきて斜め下向きに。最後に花が落ちると萼は元の上向きにピンと戻る。中々にこのラッパは重たいようだ。
ところで「桔梗」の名前の由来だが、これは漢字の音読み「きちこう」から転じたもので古代中国語由来。その根が「桔実(ひきしまっているの意)」で「梗直(まっすぐの意)」なところから。"桔梗"の根を干したものは去痰・排膿・消炎の効能を持つ漢方薬となる。
花言葉:誠実な恋/感謝/美点の持ち主
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