三季三様 ゴゼンタチバナ

(2021/7/4 南八甲田連峰・櫛ケ峰)
(2021/6/6 白神岳)
(2021/10/9 森吉山)

御前橘(ごぜんたちばな)

ミズキ科ミズキ属ゴゼンタチバナ亜属/多年草

"ゴゼン"は漢字で"御前"と書き、これは北陸地方の最高峰・白山の"御前峰(ごぜんがみね)"に由来する。
明治時代以降に当時の植物学者が標本化したのが偶々白山の御前峰のモノだったと言う、実は隠れた花の名前・白山シリーズ(“白山◯◯”という名前を持つ高山植物群)の一つ。もちろん白山・御前峰以外のあちこちこの山でも咲いている。
そして、盛夏から秋にかけて"カラタチバナ(唐橘)"によく似た赤い果実をつけるところから、合わせて『御前橘(ごぜんたちばな)』。

山の岩場や針葉樹林帯等でよく見かけるようだ。
6枚輪生し炎のような形の葉の真ん中に、春には小さな花弁のように見える4枚の緑色の苞が開き、初夏になると4枚の苞が花のように白く大きく広がり(実際の花は中央にいくつもついている)、そして秋になると赤い実をつける。季節が移り行くのに合わせてそれぞれ見所がある。

花言葉:移り気/古風

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