鼓打つ音色 エゾタンポポ

(2021/4/28 青森市)

蝦夷蒲公英(えぞたんぽぽ)

キク科タンポポ属/多年草

日本在来種のニホンタンホポの一つで、北海道="蝦夷"から東日本一帯にかけて自生している"蒲公英(たんぽぽ)"なので『蝦夷蒲公英(えぞたんぽぽ)』。


外来種のセイヨウタンポポとニホンタンホポとの見分けかたは、開く前の花弁を包む総苞片が花が開いた後にすっかりめくり返ってしまうのがセイヨウタンポポで、閉じたままなのがニホンタンポポ。
と知って街中に咲いているタンポポを見て行ったら、数少ないと思い込んでいたニホンタンホポ(エゾタンポポ)をあっさりと見つけてしまった。意外にしたたかに頑張っているんだね。


「タンポポ」とは、考えてみるとなんとも不思議な響きを持つ呼び名だが、その由来は…
江戸時代にタンポポの茎を切って両端を反らせて和楽器の鼓に見立てる子どもの遊びから「鼓草(つつみぐさ)」と呼ばれていて、鼓を打つ「たん、ぽん、ぽん」という擬音語から来ている説。
その昔は田んぼの脇にたくさん生える菜花(花や若草は食べられる)なので「田菜」と呼ばれていたが、種を飛ばす綿毛の様を"穂々(ほほ)"と呼び、合わせて"田(菜)ん穂々"となった説。
等々がある。

漢字表記の「蒲公英」は中国由来でタンポポを使った漢方薬の名前からだが、なぜこの綴りなのかは今現在では謎。


花言葉:愛の神託/真心の愛/別離



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