縄文からむし アカソ
(2020/9/13 青森市・梵珠山麓)
赤麻(あかそ)
イラクサ科カラムシ属/多年草
茎や葉柄の色が赤い+繊維をとる草を表す「麻」から『赤麻(あかそ)』。
日本の近代民俗学の祖・柳田國男のエッセイ『木綿以前の事』によると、綿花が日本に入ってくる以前は、様々な草木から繊維が取られて糸や布・衣服等の原料として使われていたという。
現在の麻一つとっても、大麻(ヘンプ)、苧麻(ラミー)、亜麻(リネン)、黄麻(ジュート)等、様々な植物が使われている。
アカソ(赤麻)はカラムシ(苧麻)/アオソ(青麻)の仲間で、アカソの繊維で織られた布はアンギン(編布)と呼び、明治時代までは民間の布として使われていた。
そして、なんと縄文時代の遺物の中にこのアンギンがあったというから、実に数千年もの間、私達の祖先に衣服や布の原材料としてこのアカソが利用されていたんだなあ。
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