アイあるオニ アイノゲシ

(2020/11/15 青森市)

合野芥子(あいのげし)

キク科ノゲシ属/越年草

野原に咲くケシ(芥子)に似た葉を持つ花なので"野芥子(のげし)"。
その外来種で葉の縁等に皮膚を刺す鋭い棘が生えていて茎もぶっとい"鬼野芥子(おにのげし)"。
それが合体した間の子なのが『合野芥子(あいのげし)』。

家の近所の川土手に咲いているノゲシ。
葉っぱの縁に棘はほとんどなく丸くて大きいが、葉っぱ全体や葉の根元が茎を抱く際に、オニノゲシの特徴である下にくるっと巻いた形をしているのでこれはきっとノゲシ寄りのアイノゲシだろうということに。
ただ、現在の植物分類上はアイノゲシはオニノゲシの変種とされており、アイノゲシという種類のノゲシはなく呼び方として残っているだけ。
 
名前の話の続き。
『カラシ(芥子)』と同じ字を書くのは、種がアブラナ科のカラシナとよく似ていて、室町時代に誤用されたものがそのまま定着してしまったそう。あらあら
 
アイ(合→愛)あるオニ(鬼)…児童文学「泣いた赤鬼」(作者:浜田廣介)の話を思い出した。

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