気も強い チカラシバ

(2020/9/5 青森市)

力芝(ちからしば)

イネ科チカラシバ属/多年草

名前の由来は、ヒゲ根(根元から何本もの細長い根が放射状に広がって生えるタイプの根)や茎が強く、掴んで地面から引き抜こうとしてもびくともしないほど力強い草(芝)なので『力芝(ちからしば)』。

道端に生えてるところから"ミチシバ(道芝)"という別名があるが、近隣を道草散歩した限りでは秋の&金&紫のエノコログサ3兄弟に圧されて(?)群生を見る機会はそれほど多くはない。

力強い黒紫色の長い毛が生えたような花穂は、コップや水筒等の容れ物を洗うのに使う、細長いワイヤーブラシの先っぽに似ている。この長い毛が生えた種が服にくっついて種が運ばれる「ひっつき虫」の一つ。

日本原産種で『万葉集』の中にもチカラシバを歌った歌が残っている。


 立ち変わり古き都となりぬれば

 道の芝草 長く生ひにけり (田辺福麻呂)

 

 意味:都が移っていってしまったので、道端の芝草(しばくさ)が生い茂ってしまいましたね。


花言葉:気が強い

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