ゆらゆら ツリフネソウ

(2020/9/13 青森市大釈迦)

釣船草(つりふねそう)

ツリフネソウ科ツリフネソウ属/多年草

里山の道を散歩しながらこの花を見つけた時は、花弁がゆらゆらとぶら下がっていて、一瞬「花が取れて落ちるところなのかな?」と思ったが、周りの同じ花を見たらどれもこれも同じくゆらゆらとぶら下がっていて、不思議な形をした花だなあと思った。

普段ぶら下がった状態では花は平行からやや下向き。奥のくるっとなった距(キョ)と呼ばれるところに花の蜜が溜まっていて、花に誘われて飛んで来たハチやハナアブが広がった花の入り口から中に入っていくと、ちょうどすっぽりと収まる。蜜を吸い終えて後退りして花から出てきたハチの背中に花粉がたっぷりと擦り付けられ、飛んでいって受粉を媒介してくれるという仕掛けらしい。特にマルハナバチに合わせて形を進化させた花だという。
ファーブル先生のように観察してみれば面白かったかも。

名前の由来はその形を帆掛船・釣船に見立てて『釣船草(つりふねそう)』。
だが実は、細い茎にぶら下がって微妙なバランスでゆらゆらしている花の姿を、船が釣られている様に見立ててつけられたのではないかな、と個人的は思う。

花言葉:安楽/心を休める/期待/詩的な愛/私に触れないで

「安楽」はそんな花の形をハンモックにでも見立てたのかな?
「触れないで」は晩秋になり実った種に触ると弾けて飛ぶことから。

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